ケアびーくるは、通院や通所だけではなく、
お稽古や趣味のサークルなどに通われるみなさまのお手伝いもしています。

Aさんは30年位前から、脳出血の後遺症を抱えておられ外出時には車いすを使われます。
お元気な頃から油絵を描くことがご趣味のAさんは、
再び絵を描きたい一心で、リハビリに励まれたそうです。
15年前にケアび-くるに入会されたAさんは、ケアび-くるを利用して、
ご自宅近くの学習センタ-へ行き、絵画サ-クルの活動に参加されています。
私たちスタッフは、Aさんが絵画サ-クルに通われるとき、
ご自宅をお尋ねし、サービスは、まず画材など道具の準備や身支度のお手伝いから始まります。
車でセンターに着くと、スタッフは画材を運び、場所を選びイーゼルをセットしたりします。
センターでのサークル活動が終わるころお迎えに行き、再びご自宅までお送りします。
最近では、真夏・真冬を避け、穏やかな季節だけ絵画教室に参加されています。
10月に所属サ-クルのグル-プ展があり、Aさんの作品も3点出品されました。
お花が大好きなAさんは、花を題材に描かれることが多いです。

特に「しだれ桜」は30号の力作で、今年の一般公募に入選され、
上野の美術館に展示されたものでもあります。

Aさんの作品は色使いがとても明るく素敵なので、ご家族やご友人は、
毎年グル-プ展を楽しみにしていらっしゃいます。
私たちも、Aさんの作品が展示されるのを楽しみにしています。
Aさんからは 「ケアびーくるがなければ、趣味が続けられなかった」と喜んでいただいています。
たとえお体が不自由になられても、絵を描くことを生きがいとされ、
いつも前向きで明るいAさんのお手伝いをしながら、
私たちも、また力強く生きることを教えて頂いたりしています。